水巻ブログ
2007年09月26日
 積み重ねていくこと

 阪神 7連敗!!!。
1週間前では考えられないようなことが起こっています。どうしたのでしょうか。シーズン中盤には 首位と10ゲーム以上離されていた阪神が 8月に入り猛然と追い上げ 9月に入り巨人・中日を抜き去り トップに出た時は そのまま優勝か?と思った矢先の 7連敗。シーズン優勝の可能性が怪しくなってきた感じです・・・。それも 絶対の信頼を寄せていた 押さえ投手が打たれるなんて・・・。
 このことは ゴルフの世界でも似たようなことがおこります。トーナメント最終日。トップと5打差。現在の順位は15位。スタート前には 「優勝できたらいいな」 「悪くてもトップ5には入りたいな」くらいの気持ちでいたのに 前半を終えてトップと3打差。まだ優勝をそれほど意識せず後半に入り あと3ホール。15番ホールのグリーンのスコアボードを見たら 自分の名前が一番上にあり トーナメントリーダーになっていることを知る。突然 優勝できることを意識させられる。そこまでのプレーは 絶好調でミスはほとんどなし。しかし 16番のティーショット。いきなり 優勝を意識してか 左の林の中。そして 次のショットを無理して狙い ダブルボギー。がっかりしながら 17番のティーショットもミスでボギー。終わってみたら 10位タイだった。(自分のことを 書いているようで ガックリしてしまいそうです・・・。)
このことは 何回か優勝した選手には 起こりにくいのですが 優勝したことのない選手には よく起こることです。理由ははっきりしています。トップに躍り出た時の 気持ちの準備ができていないからです。何回も勝つことの出来る選手は そのやり方を知っているのです。どんな競技でも 昔から言われていることがあります。-トップを追いかけていくことは簡単だが 追われて逃げ切るのはたいへんだ-と。つまり誰でもが 追いかけることはできるのです。そこから先で実力を試されるのです。もちろん経験も必要ですが できなくても意識していることは必要だと思います。そう考えてみると 初優勝は 私も含めて勝ったのではなく 勝ててしまった ラッキーだったということだと思います。そこから2勝目。5勝。10勝・・・。と どんどん実力になっていくのです。ですから ジャンボ尾崎さんは とてつもなく凄いのです。トーナメントで100以上勝つことの凄さ。私達は あらためて ジャンボさんへの見方を考えるべきだと感じています。他の国と同じように すばらしい結果を生み出した人への 尊敬の念をどう表すかということを。

2007年09月23日
 魅せるスポーツとは

 もうすぐ10月になり 日本のプロゴルフツアーも終盤にさしかかってきました。アメリカのほうは 先週で ツアーチャンピオンシップも終わり レギュラーシーズンは一段落し あと7試合 来年度のシード権を争うゲームが始まっています。アメリカのゴルフ界は 今年もタイガーを中心に1年が終わりました。終盤を迎えたといえば 日米ともに プロ野球がプレーオフ(日本ではクライマックスシリーズ)を前に 熱い戦いが繰り広げられています。日本では パ・リーグが何年か前からプレーオフを行ってきましたが 今年から セ・リーグでも始められることになりました。私は東京生まれなので テレビでいつも見る事ができたのは 巨人戦だったということもあり 自然と巨人ファンになっていました。いまでも 巨人軍の原監督とは 大学は違いますが同じ年齢ということや 縁あって彼の激励会に参加させて頂いたことで身近に感じ 応援を続けています。原監督も含めプロ野球の選手は ゴルフが大好きな人がとても多いので 私も多くの選手の方々とプレーする機会に恵まれています。そして一緒にプレーすると 自然と彼らを応援したくなるので 最近では応援するチームが どんどん増えていってしまっています。 そんな中でも 中日の福留君と荒木君には注目をして見ています。それは 4、5年前だったのですが 以前から知り合いだった中日の仁村さんというコーチと彼ら二人と 他に何人かの若い選手達が フロリダのマイアミにトレーニングをしに来ていた時 休みの日にゴルフをしたいと連絡があり 私のオーランドの家に遊びに来て アイルワースで一緒にゴルフをプレーしたからです。福留君はレギュラーで活躍していましたが 荒木君はまだ控えだったので いまセ・リーグを代表する2塁手になっていることが 自分のことのようにうれしく思えます。ゴルフの腕前のほうは 二人ともまだまだでしたが 特に福留君は コースに隣接する住宅の中へ 何度もホームランを打ち込んでいた記憶があります。又ゴルフが終わった後 私の家に来た福留君が ガッカリしていた事を覚えています。それは ゴルフのことではなく 家の大きさのことでした。(決して自慢ではないのですが) アメリカでは ゴルフ場の中にある家は 500坪以上あるのは当たり前の事なのですが 日本では住宅事情が違います。福留君は ちょうどその頃 名古屋で大きめのマンションを購入したばかりだったらしく 部屋の大きさの違いに ガッカリしてしまったのでした。 そのあとは気を取り直して「自分も大きな家に住むぞ!」と言っていましたが・・・。 それからの活躍も この日のことが発奮材料になったのかもしれません。今 福留君は怪我の為出場していませんが 早く元気なプレーを見せてもらいたいものだと願っています。
 話はプレーオフに戻りますが 日本では 野球の他は少ないのですが アメリカでは 野球を含む4大スポーツ(野球・アメリカンフットボール・バスケットボール・アイスホッケー)で プレーオフがおこなわれ非常に盛り上がりを見せます。特にアメリカンフットボールの スーパーボールの日曜日は『スーパーボールサンデー』といって 夕方4時過ぎには ビールを片手に テレビの前に座って楽しんでいる人がたくさんいます。「プレーオフだけが盛り上がってしまう」という意見もありますが これだけ たくさんのスポーツを見ることが出来るようになると テレビ業界の人たちが意識している視聴率の低下ということを考えると いろいろなスポーツ界で ゲームスタイルやゲームの見せ方なども 考えていかなければならない時代になったのかもしれません。このことを考えていると 次から次へと書きたいことが沸いて出てきました。それでは終わりそうもないので 次回ということで・・・!!

2007年09月16日
 いい勘違い

 今週は北海道で 全日空オープンが行われていました。今年の私の5回目の北海道は 予選の2日間はとてもいい天気でしたが 土曜日は雨 日曜日は風と 大荒れの週末でした。 3日目の中盤まで優勝を争っていましたが 思うようにスコアが伸びず 34位という結果になってしまいました。優勝したのは 篠崎 紀夫くんです。もちろん 初優勝です。優勝争いに加わった経験も少なかったと思います。今回の優勝は プレーオフを5ホールして 勝ち取ったものです。それも 自分で バーディーをとったのではなく 最後まであきらめず 食らいついていって勝ったのです。ほんとうに おめでとう。最後の5ホール目の プレーをテレビで見ることができたのですが 緊張していました。いつもと違って 笑顔も固まっていました。彼とは 何回かプレーをしたことがありますが 昔から 粘り強いプレーをしていました。 Qスクール(次年度の試合出場のための試合)でも 何度か上位に顔を出して レギュラーツアーにも 出場していましたが シード権を取ることはできませんでした。しかし今回の優勝で 2009年までの出場権と 今年の日本シリーズへの出場権を獲得できました。これから 新しい時間が始まります。 12月のQスクールに出る必要もありません。来年の4月からのシーズンに向けて シーズンオフも しっかりとスケジュールを組むこともできます。優勝したことで すべてのことが新しく変わっていきます。そして何より ゴルフファンが 今まで以上に 彼に注目をし 期待をしてくれます。ですから 篠崎くんには 今まで以上に 練習をし トレーニングをし プロゴルファーとしてゴルフファンの方たちに 楽しんで 喜んでいただけるように がんばってほしい。そして はやく2勝目をあげてもらいたい。そのことが シード選手でも優勝できない人や Qスクールでは頑張れても シード選手になれない人たちへの 大きな刺激になっていくと思います。あきらめずに がんばっていれば 必ず何かが起こるのです。今までに経験したことのない篠崎くんが 優勝した瞬間の 言葉では言い表せないような感情を味わうことができるのです。
 ここまで読んでいただいて ほとんどの方が 「みんなが味わえるわけじゃぁないのでは・・・?」と思われていると思いますが そう思われた方には残念ながら この経験に出会うことは 難しくなります。ほとんどのプロスポーツ選手は「自分はできるんだ。」「自分も味わえるんだ。」と思い続けています。違う見方をすれば 私を含めたプロスポーツ選手は「自分はできるんだ。」なんて 大きな勘違いをしているとも言えます。しかしその勘違いが 大きければ大きいほど びっくりするような結果を生み出すのです。昔から できると思ったことは 必ずできるといわれています。タイガーのように プロでの目標を メジャー優勝19回(二クラウスの記録は18勝)と決めていば そのとおりになるのです。不思議なことです。いま 私がメジャーに勝ちたいと思っても「でも年齢が・・・」とか「でも もっと飛ばせなくては・・・」と思った瞬間にチャンスはなくなるのです。 『でも・・・』 この言葉が頭によぎった瞬間に 不可能になってしまうのです。
今 タイガーの頭の中には 『でも・・・』という言葉は ゴルフをしている時には 出てこないのだと思います。
言い方を変えると 現在 世界一 勘違いをしているスポーツ選手は タイガーなのかもしれません。   

2007年09月07日
 続けてほしい・・・続いてほしい・・・繋げてほしい・・・

 今週は 千葉県の総武カントリークラブで サントリーオープンが行われています。アメリカから 丸山茂樹くんも参加してくれていて 水曜日のプロアマ戦から 多いに盛り上がりをみせています。残念ながら私は 今年の試合には出場できませんでしたが この試合は 大学の1年生で トーナメントのアルバイトでお手伝いをさせていただいて以来のお付き合いで 30年にもなります。今年の大会が 35回目ということなので 私のゴルフ人生と共に歩んだ感があり 非常に愛着のあるトーナメントです。
 一番の思い出は プロになってからの試合のことではなく 学生時代のことです。以前は同じ千葉県の習志野カントリークラブで行われていました。何年生の時か忘れましたが トーナメントのアルバイトに行き そのときは 左ドッグレッグの 10番ホールのフォアキャディの仕事を与えられました。セカンド地点にいて ティーショットの行方を確認する仕事です。朝の7時ごろから16時ぐらいまで のんびりと ボールの確認をしていればいいだけでした。 いまでも鮮明に頭に残る出来事は ちょうどお昼ごろに起こりました。他のバイトの人が運んできてくれたお弁当を食べて少しした時 耳元で 「ほら プロのボールがないみたいだぞ」 とギャラリーの人の声。林の中に目をやると 何人もの人がボールを捜している姿が目に飛び込んできました。やってもぅーた 思い切って 気持ちよく寝てしまっていたのです。ボールが見つかったかどうかは記憶にないのですが この場を借りて あらためて謝罪したいと思います。すみませんでした。実は そのときのプロが誰だったかも忘れてしまいました。すみません。今では とてもいい思い出になっています。プロになってからも いろいろな出来事があり 大好きな試合です。
 しかし 今年を最後にサントリーオープンは 終わってしまうそうです。とても とても残念で仕方ありません。日本のプロゴルフ界にとっても 寂しいことです。スポンサーであるサントリーさんの事情もあるかとは思いますが 今回の35回大会が終わりでなく 50回 100回と 歴史をどんどん作っていただきたかった。本当に 残念です。
 そして日本ゴルフツアー機構(JGTO)に ひと言 言いたい。もっと 頑張ってほしい。
プロのゴルフトーナメントは 今 プレーしている人や 見ている人たちのためだけに あるのではないのです。石川 遼君達のような10代の子供達のため そして 彼らの子供達へと ずっと つなげていかなければ いけないなではないのでしょうか。そして 歴史が作り出され すばらしいものになっていく。ですから 私を含めて大人達には 次の世代へと繋げる責任があるのだと思います。35回も続いてきた トーナメントがなくなるなんて。 今回のことを 今を見直すチャンスととらえ 世の中に 必要とされる組織になっていってほしい。
 最後に 今週トーナメント会場を 台風が直撃してしまいました。会場の総武カントリーの皆さん 大変ですが がんばってください。
私は 今回の台風は 神様の声だと 思っています。
  『サントリーオープンをやめないで』って!!!

2007年09月05日
 集中力

 フジサンケイクラッシックでの石川 遼くんの活躍は すばらしいものでした。
彼のプレーは いつも一所懸命で 見ている人たちを 楽しませてくれました。
結果は 見事予選を通過し 15位という成績でした。今回は 5月の
マンシングウエアカップの時とは違い 大きな注目を浴びての出場だったにもかかわらず
最後まで 優勝争いに絡むようなプレーをしてくれたことで 改めて
すばらしい若者が 出てきたのだと思わされました。
そこで どうして15歳の石川君が これほどがんばれているのかを考えてみました。
まず ゴルフの技術的な部分では 今回のフジサンケイに出てきた 5人の
アマチュアのなかで 石川君は 下のほうだと思います。
精神力の面でも 肉体的な面から見ても 大きな差はありません。
では どうして他の4人が 予選を通過することができずに 彼だけが 
予選を通過し 優勝争いをし 日曜日まで プレーをすることができたのか。
それは 集中力の差だったと思われます。
15歳という年齢では まだいろいろな経験がなく 情報量が少ないため
(特に 失敗した時の悪い情報)に 上手く行くことを 素直に考えられる点が
一つあげられます。2つ年上の薗田君は 実力的には石川君自身も認めているように
上ですが 大事にプレーをしすぎている感じがあります。
ティーチングプロなどの意見を聞きすぎて のびのびと楽しんでいないような・・・???
このことは アマチュアだけではなく プロゴルファーにも最近言えることです。
ティーチングプロに 毎日のように スイングをビデオでチェックしてもらっているゴルファー。
目で見えるものを大事にしすぎていて 感性を磨き 自分のスタイルを
作ろうとしていない選手が 増えてきました。
二つ目は 世間の注目が大きく ギャラリーの方がたくさん来てくれたおかげで
嫌がおうでも 集中せざるを得なくなったこと。これは あの世界一の集中力を誇る
タイガーでさえも たくさんのギャラリーが見てくれていることで スーパープレーが
飛び出すので誰も見てくれていないところでは 盛り上がれないのです。
ですから 選手自身の努力は絶対ですが たくさんのギャラリーの方々が会場に
来てくださらないと スーパースターは育たないのです。
そして 最後に 石川君は人と触れ合うことが好きで 人に見られることが 
大好きなんだと思います。これは プロにとってはとても大切なことで 
トッププロ達は 人に見られたほうが いい成績をあげられる。
練習よりも 試合のときのほうが いいプレーができる。こんな資質を持ち合わせています。
これらことが 100%力を出せた石川君と 他の4人との差だったのだと思われます。
プロ アマを問わず 練習場で球を打ち 目で見えているものだけを良くすること以上に
どのようにすれば集中力を増せるのかとか どうすれば楽しくできるのかとか
を考えられれば それぞれみんなが 100%の力を発揮できるのだと思います。
最後に 石川君とキャディーとの会話で いい一言。
  挑戦者なんだから
ずっと忘れないで生きていってほしいものです。

2007年09月03日
 新しい時代

 今年のフジサンケイクラッシックは 谷原秀人君の復活優勝という
かたちで 幕を閉じました。私もフジテレビの解説で 一週間 トーナメントが
行われていた富士桜カントリークラブにいましたが 72ホールができなかったことを
除けば あとは100点満点で 新しい時代を感じさせてくれる いい試合だったと
思います。
試合会場の富士桜カントリーは 日本一の山 富士山の裾野にあり 7500ヤード近い
距離で パー71。大きな松にセパレートされ フェアウェイとグリーンの状態も
すばらしく アメリカのトーナメントに負けないくらいの状態でした。
選手として改めて ゴルフ場の方々に感謝を申し上げます。
トーナメントは 谷原君がすばらしいプレーを見せてくれて優勝しましたが
次の日本のゴルフ界を 引っ張って行ってくれそうな 5人のアマチュアも出場して
くれました。今年の日本アマで優勝した小林君(東北福祉大3年)をはじめ 
伊藤君(日大2年) 永野君(東北福祉大1年) 薗田君(杉並学園3年) 
そして一番注目された 石川君(杉並学園1年)です。
プロのトーナメントで優勝した石川君の出場で たくさんの人たちに注目していただき
テレビ中継も 異例の木曜日の予選から始まり トーナメント会場も 非常に
盛り上がりを見せていました。今までは アマチュアが プロのトーナメントに出る時は
参加しているという雰囲気でしたが 今回の会場の雰囲気は 5人の若武者が
プロに戦いを挑んできた という感じでした。もちろん総合的な実力では
いくらアマチュアのレベルが上がったとはいえ プロとの差はあるのですが。
それでも試合では アマチュアだからといって ハンデをもらえる訳ではないので
戦いに来た。優勝するんだ。という気持ちを持つことは とても大事なことだと
思います。このアマチュアの気持ちの変化が プロにも いい影響を与えていました。
一つ目は プロのトーナメントで優勝した石川君が出場することで プロが
アマチュアの子供達に負けるわけにはいかないという プロ意識を再確認させられたこと。
二つ目は 組み合わせで アマチュア5人には 今年調子のいい選手とを
一緒にされたので ギャラリーの人たちが増え プロも いい緊張感を
もって初日から プレーできたこと。
最後に このことが一番の収穫だったと思うのですが 今までプロは
自分が頑張って・・・。自分が結果を出して・・・。と自分のことで手一杯だったのに
10代の子供達が注目され 出てきたことにより プロゴルファーとしてだけではなく
年上の人間としての自覚が目覚めてきて 人間的に魅力がでてきたように
見えました。深堀君 伊澤君 片山君 立山君 そして20代の谷原君 宮里君など・・・。
これからの 男のプロゴルフ界は 魅力のある男が増え 面白くなりそうな予感がします。

 

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