水巻ブログ
2009年09月23日
 日本の枠が取れた藍ちゃん

 昨日は久しぶりの雨。晴れの日ばかりが続くと 妙なもので 雨が降るとほっとした気持ちになります。今週は 福岡県の伊都C.Cで日本プロシニア選手権がおこなわれます。懐かしい顔ぶれを見ることができると思いますので お近くの方は 是非見に来てください。
 宮里愛ちゃんは 惜しかったですね。最終ホール。果敢に狙って 池に入れてしまいボギーとしてしまいましたけれど いい負け方でした。勝ち方・負け方には いい悪いがあると思います。それは次からの試合に 後悔が残らないプレーができたかどうかということで決まると思います。今回の藍ちゃんの場合は プレーをしていたのは最終組の前の組。後ろの組の選手と優勝争いをしている状況。最終ホールのパー5を 1ストロークリードして迎え セカンドショットがぎりぎりで届くかどうかのところ。彼女が選択をしたのは イーグルをも狙うような果敢なショット。結果はほんの少し左に行き 池につかまり ボギーになり 後ろの選手がバーディー。2位という結果になってしまいました。もしセカンドショットを池の手前に刻み 3打目で勝負にいっていたら勝てたかもしれません。しかし 最終ホールがパーで プレーオフになり 負けた場合 「どうしてプレーオフの前の18番ホールで 果敢に狙わなかったんだろう」と後悔の念が残ります。もちろん狙わずに「3打目で勝負にいっていれば」という後悔はありますが 本人にとって どちらのほうが後悔が少ないか ということなのです。あの状況の彼女の選択は 間違っていなかったのだと思います。ですから 今回の藍ちゃんのプレーは 藍ちゃんらしくできました。今年はアメリカで賞金女王争いをしていますが 来年からもすばらいいプレーを見せてくれることは 間違いありません。アメリカにいても 日本でプレーをしていた時と同じようにできるようになってきました。
 やっと 日本という枠が取れ 地球という枠になったのだと思います。東北の高校に行き 親という枠と 沖縄という枠が取れ プロゴルファーになり 学生という大人から守られていた枠が取れ・・・。ついに世界のどこにいても 同じ気持ちでいられるようになったのだと思います。よかったよかった。それにしても日本の子供たちを見ていると 最初の 親という枠からでられない子供たちが多いような気がします。親が悪いのか 学校の教育制度が悪いのか マスコミが悪いのか・・・。昔は「かわいい子には旅をさせよ」とよく言われましたが 今は「かわいい子は 家から出すな 親のそばから離れるな」なのかもしれません。

ひとりごと 
 一人で生きるというファーストステージが達成されると 次に待っているのは 夫婦・家族というセカンドステージなのかなぁ・・・。
 

2009年09月21日
 好敵手 ライバルの存在

 北海道の大雪山では 紅葉が見ごろになり始めています。北から冬の足音が近づいています。
 その北海道で 谷口徹くんが 2年ぶりの勝利をあげました。試合がおこなわれた札幌G.C輪厚コースは 北海道特有の洋芝(水分が多く 柔らかい)のフェアウエーや ラフ。そして輪厚のあたりは 日本海側と太平洋側の天気の境目のため 毎日のように吹く風。がんがん攻めることはもちろんのこと その上に 熟練された経験と タフな精神力も要求されます。今週の谷口君のプレーは 実力者としての本領をしっかりと見せてくれました。特に3日目の17番ホールでの3m前後のパーパット。相手に隙を見せない 集中力はさすがでした。今年の残りの試合も期待ができます。
 そして中嶋さん。凄いとしかいいようがありません。もうすぐ55歳。飛距離も落ちず(昔より飛んでいるくらい?) 本当に頑張っています。そしてもう一人。室田さん。今週も6位に入り 今年のシード権を取りそうです。室田さんも54歳。実は この世代 他にも強い選手がいます。尾崎建夫さん 飯合さん 倉本さん 尾崎直道さん・・・と他にも。この世代は 本当に強いです。この人たちがシニアツアーで プレーしているのですから シニアは面白くないわけがないのです。尚且つ よくしゃべる。私も含めて。是非 シニアツアーの会場へも足を運んでみてください。
 しかし よく考えてみると 中嶋さん一人では この年齢までは頑張ってこれなかった気がします。建夫さんがいて 飯合さんがいて 室田さんがいて 競い合う仲間がいたから この年齢まで飛距離も落ちずに頑張ってこれたのではないでしょうか。(いまだ 中嶋さん 建夫さん 飯合さんは 300ヤード飛ばします)人間は 一人では生きていけないように 一人で頑張るのではなく 競い合う仲間がいることが 競技者にとっては とても大事なことなのかもしれません。
 お金をいくら 稼ぐのかではなく 仲間がたくさんいることが 本当の幸せなのかもしれません。 
  シニアのオジサンたち 本当にいい顔しています。 

 

2009年09月18日
 見て楽しいアグレッシブなゴルフ

 天高く 馬肥ゆる秋。この言葉がピッタリの季節になり ゴルフにも最高のシーズンになりました。朝晩は涼しく 昼間は半袖で気持ちよく おいしい食べ物がこれから旬を迎えます。日本はいいですね。
 アメリカではプレーオフがおこなわれています。メジャーには勝てませんでしたが 今年もタイガーの年で終わりそうです。しかし今年のメジャーチャンピオンを見てみると 韓国のY・E・ヤン選手をはじめ 新しい顔ぶれで タイガーの周りの勢力図は拡大しているようです。タイガーが プロゴルフ界に登場して10年以上が経ち ゴルフにも(他のメジャースポーツと同じように) たくさんの才能ある若者が チャレンジをし始めたのだと思います。この傾向は アメリカだけではなく 世界中に広がりつつあります。もちろん日本でも 石川君を始め10代や20代前半の選手たちの活躍が目立ち始めています。
 特に石川君の活躍は 立派なものです。成績も十分すぎるほどすばらしいのですが 何よりも あれだけ世間から注目をされていながら 結果を出し続けていく。このことは本当に大変なことです。先々週おこなわれたフジサンケイ・クラシックでも 4日間を通して アグレッシブなプレーを続け 今季3勝目を挙げました。見ているギャラリーの人たちも とても楽しそうでした。
 最近は 若い選手たちの活躍で テレビの視聴率も上がってきているようです。もちろん宮里愛ちゃんや 石川遼くんの活躍もありますが 若い選手たちのアグレッシブなプレー・スタイルを 見ている人たちが楽しんでいるのだと思います。パー・パー・パーと続くより バーディー・イーグル・ボギー・バーディー・・・というゴルフのほうが見ている人たちは楽しめるのです。(身内は パー・パー・パーのほうが安心ですが) ギャラリーは 「我慢がよくできた」「よく耐えた」というコメントより 「今日のイーグルは最高だった」というコメントが聞きたいのです。(1990年代はそういうプレー・スタイルの選手が多かったからおもしろかったのかも)つまり見せるスポーツとは いかにアグレッシブなものを見せられるかに尽きるのかもしれません。
 このことについては 選手のプレー・スタイルだけではなく 運営サイドにも問題があったと思います。海外のトーナメントを意識するあまりに グリーンを硬くしすぎたり ピンの位置を極端に難しくしたり 雨の多い日本対策に グリーンに砂を入れすぎ(サンドグリーン)スピンがききにくくなってしまったりと セーフティにプレーをさせすぎたのです。これらのことがアグレッシブなプレーをさせない原因にもなっていました。この頃よく「今年は例年よりもラフが短い」とか「今日のピンの位置はやさしすぎるのでは」という選手の声を耳にします。昨年あたりから 運営サイドの考え方が変わり始めてきているのだと思います。いいことです。実際アメリカのトーナメントは 一部のトーナメントを除き 日本よりフェアウエイは1.5倍ぐらい広いですし グリーンも硬すぎず(サンドグリーンはほとんどない)アマチュアの人たちが大好きなバックスピンもよくかかります。だから見ていて楽しいのです。
苦しいゴルフより 楽しいゴルフを見たいに決まっていますよね!

 追伸 
   
   30代半ばから40代のプロゴルファーのみなさん!コースセッティングが変わってきました。10代のころを 思い出してがんがんいってください。耐えるゴルフの時代は終わりましたよ-----------。

2009年09月14日
 進む時間(とき)

 9月に入り 田んぼでは稲刈りが始まりました。頭(こうべ)をたれている稲穂を見ると 親父の言葉を思い出します。 プロになった時 親父は私に言いました。「プロゴルファーになって どんどん上手くなっていったら 偉そうにならず 頭を低くし 謙虚にならなくては駄目だぞ」と。たぶん親父は プロになって みんなにちやほやされ 偉そうになっている人を見て 「ああなってはいけない」と思ったのでしょう。親父のいい付けを守れているかどうかはわかりませんが 記憶に焼きついている言葉です。
 親父が亡くなってから 2週間と少しが過ぎました。京都で 近親者でおこなった葬儀を終えてすぐに 山梨でフジサンケイ・クラシックのお手伝い。7日・8日には 茨城カントリー・クラブで日本オープンの最終予選会。9日から昨日13日までは 石川県の小松カントリー・クラブで シニアのコマツオープンを終え やっと京都に帰ってきました。お袋のときも同じだったのですが 親父が亡くなった後 忙しくさせていただけたので 哀しんでいる暇もなく 時間(とき)は進んでいます。2週間ぶりのゴルフ。尚且つ ぶっつけ本番でプレーした 日本オープンの最終予選は5位で通過し コマツオープンも 2日目に 一時首位に立ったりと いいプレーができた1週間でした。親父のおかげです。「みんなに応援していただいているのだから しっかりがんばりなさい」という声のような気がしました。
 この木曜日が 親父の三七日(みなのか)です。京都では 初七日・二七日・三七日・四七日・五七日・六七日・七七日(四十九日)をするそうです。菩提寺のお上人は 最近は簡略化し 初七日・三七日など 奇数のときにしか 行わなくなっているとおっしゃっていますが。しかしお袋のときなど 東京では 初七日と七七日(四十九日)しか行なわず 京都に比べると もっと簡略化しているようです。他にも東京の葬儀は 京都に比べ しないことが多いようです。いいのか 悪いのか。私が今 ここに在るのは 親がいて その親がいて その親にも 親がいて・・・。ずっと続いているから 今があるのに。そう感じています。
 今 家の仏壇には 親父の骨があります。黒い額縁の親父の写真があることに 不思議な感じがします。

2009年09月06日
 フジサンケイ・クラシック 2

 昨日の富士山はきれいでした。富士山というと 山頂の風景がよく映し出されますが 私は中腹から裾野に広がる緩やかな曲線が好きです。見ていると体がのんびりとし 心が穏やかになっていきます。 富士桜カントリー・クラブでは フジサンケイ・クラシックの3日目が終わりました。2日目に続き 石川遼君が 単独トップに立っています。17歳の若者らしく のびのびとプレーをしています。2年前のプロデビューから 体も心も 一回りも二回りも成長しています。ドライバーショットだけではなく グリーンまわりのアプローチも上手になっています。何よりもいいのは いつもアグレッシブな気持ちを忘れずプレーしていることです。プロゴルファーにはとても大切な気持ちです。この気持ちがファンの人たちには伝わるのですから。今日の最終日のプレーも楽しみです。
 2位につけている久保谷くんのプレーも楽しみです。昨年から好調なプレーを続け 今年の全英オープンでは27位に入り 自分のゴルフスタイルが確立されてきたプレーヤーの一人です。彼は人のプレーに左右されずプレーするタイプなので 石川君との優勝争いが楽しみです。
 今回トーナメントを見ていて 少し気になる点があります。それは気持ちを前に出す選手が少なすぎることです。本来プロスポーツを見るということは 選手の技術だけを見に来てくださっているのではなく 選手の個性やアグレッシブな情熱などに対して ファンは楽しみに会場に足を運んでくださるもので 静かな優等生や 気持ちのない いいプレーを見に来てくださっているのではないのだと思います。私がアメリカでプレーをしていたころの 日本のツアーは 個性の塊のような人ばかりだった気がします。ジャンボさん 青木さん 中嶋さん 尾崎建夫さん 直道さん 倉本さん 飯合さん・・・・。数えだしたら きりがありません。
 現在 石川君が そのアグレッシブなプレーを見せてくれているから 男子のゴルフトーナメントに注目が戻り始めていますが 他の選手も自分の気持ちをもっと前面に出して 頑張ってほしいものです。
17歳の少年に 負けるな みんな !!!。

2009年09月04日
 フジサンケイ・クラシック 1

 富士の裾野で行われる フジサンケイ・クラシックの季節になりました。今年もフジテレビのお手伝いで 解説をさせていただきます。9月の富士桜カントリー・クラブは朝晩 半袖シャツでは寒いくらいです。
 トーナメントは 初日が終わりました。皆さん注目の石川君は 2アンダーで4位のスタートです。日本のトーナメント会場で 難易度が3本の指に入るであろうこのコースでの 初日のこのスコアは 実力が付き始めた証だと思います。
 トーナメント・リーダーに立ったのは 6アンダーで 47歳の井戸木くん。3ストローク遅れの3アンダーで谷口君・宮本君と続いています。7300ヤードを超えるコースで ホールインワンがあったにせよ 6アンダーのスコアは立派です。ティーショットの平均飛距離が260ヤードと 出場選手の中でも飛ばない井戸木くんの持ち味は 正確なティショットと 思い切りのいいパッティングです。皆さんは 長いコースほど ティショットが飛ばないと いいスコアは出ないと思われるでしょうが 実は長いコースほど フェアウエイからのセカンドショットが打てないと いいスコアにはなりにくいのです。もちろん 飛んで曲がらないほうがいいのですが どちらがいいスコアに結びつくかといえば 曲がらないほうなのです。2日目からも井戸木君のゴルフに注目です。
 注目といえば もう一人。ジャンボさんです。(尾崎将司さん)60歳を超えたジャンボさんが 2アンダーの4位タイでのスタートです。腰を痛めているジャンボさんは 15ホールを過ぎると歩くことも大変な中での好スタート。うれしいです。昨日も 17番ホールでバーディーパットを決めた後 カメラ目線でのチャーミングな笑顔。やはり魅力があります。熱烈なジャンボさんファンがいることがわかるような笑顔でした。
 現在の時刻は 金曜日(2日目) 朝5時30分ですが 朝早いスタートの選手は もうストレッチをしたりしてスタートの準備をしている時間です。セカンドラウンドが始まりました。
頑張れ ジャンボ !!!。 

2009年09月02日
 ありがとうございました お父さん

 9月に入り 朝晩涼しい風が吹くようになりました。田んぼでは 真っ青だった稲が山吹色になり もうすぐ収穫の時期を迎えようとしています。 
 8月29日 親父がお袋を追いかけて逝ってしまいました。7月に痛みが激しくなり 病院嫌いな親父は ずっと我慢をしていましたが 耐え切れなくなり 8月4日に入院をしました。入院する前の2週間近くの間 何も食べずにいたので(胃がんが進んでいたので食べたがらなかったのです) 体は ガリガリになってしまい ほとんど意識もないような状態でした。しかし4日に入院し モルヒネなどの痛み止めや 点滴 輸血などをしていただき 少し話せるようになっていました。入院してから3週間と少しの間 最期に会ってほしい人に連絡をし 話もしていただけました。ただ 薬の影響で 少し話しては 何時間も眠るという状態でした。アメリカから息子の賢人を呼び寄せた時には 昨年から助けていただいていた気功の先生に病院に来てもらい 治療もしていただきました。さすがに肉体が限界を超えていたので 起き上がることはできなかったのですが 施術をしてもらった次の日 ベットを起こし 親父と私と息子と 1時間以上も話をすることができました。大きな笑い声を上げながら 終戦当時の話をしてくれました。奇跡的な1時間だった気がします。話をしている最中に 賢人の手を握り 「人様には迷惑をかけてはいけないよ」と涙を浮かべながら言い聞かせていました。それに応じた賢人の涙は その言葉が心に染み渡り「わかったよ」という返事のようでした。日本人の合言葉だった「人様には迷惑をかけてはいけないよ」という言葉は 最近聞く機会が少なくなりました。今の時代は 自分自身が幸せになることばかりを考えていて 周りにまで気が回らなくなってしまっている感じです。自分の周りにいる人が ニコニコしていてくれたら 絶対に 自分は幸せなのに・・・。
 親父の人生は 最高だったと思います。大正15年に生まれ 日本がどん底から這い上がっていく時代を生き抜き たくさんのことを助けてくれた お袋と一緒に生きることができて。お袋は大変でしたが・・・。そんな二人が逝ってしまいました。今考えると 2年前にお袋が亡くなってからの親父の人生は 寂しかったのかもしれません。何も言わなくても わかってくれる相手がいなくなって。
 お袋が亡くなったとき私は ただただ 悲しく寂しかったのですが 親父がいなくなってしまった今は 今まであった後ろ盾がなくなったような感じがしています。51にもなってお恥ずかしい事ですが 本当に自分が困ったときに 助けてくれる人がいなくなったような感じです。二人ともいなくなってしまいました。親が二人ともいなくなるのは なんとも切ないです。
 お疲れ様でした お父さん  本当に本当に ありがとうございました。

 追伸  
     葬儀は8月31日 京都にて 近親者で済ませました。お世話になった方々には 
    ご連絡できず ご無礼の段 お許しください。今から フジサンケイクラシックへ
    出発します。

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