水巻ブログ
2011年05月30日
 おもいっきりの良さ

 季節外れの台風が 日本列島を直撃し 各地で被害が出ています。まだ5月です。
地球の気候が 少しずつ変わってきています。

 この台風の影響で 日曜日のプレーが心配されていたダイヤモンド・カップは
たくさんの雨は降りましたが どうにか中断もせず 無事に終わりました。
優勝は小田孔明君。今週も30代の選手です。2位も 横尾君・武藤君と30代。
20代前後の選手達が注目を浴びがちだった男子ツアーは 選手層の厚さを見せてくれて
います。

実は 今回優勝争いをした3人には 共通点があります。それは『おもいっきりの良さ』です。
このことは ゴルフにとっては とても大切なことです。

毎週トーナメントを戦っている選手達は たくさんの練習をし コースを熟知し 戦略を立て
試合に挑んでいます。しかし 失敗が多いゴルフというゲームにおいて 
この『おもいっきりの良さ』は トーナメントに出始めた若い頃には 誰にでもあるのですが
試合を重ね 経験が多くなると 慎重になって おもいっきりが悪くなっていきます。
そして 思いっきりが悪くなると 少しのミスが気になり始め 調子を崩していくのです。

優勝した小田君のプレーは いつ見ても気持ちがいいくらいに おもいっきりがいいです。
トーナメントの中で 距離を測り 風を読み 決断し クラブを選び 迷いなくスイングする。
つまり 自分が出来ることを しっかりとやると言うことです。

『おもいっきりの良さ』が その人の能力を最大限に引き出す方法だと 私は思っています。

2011年05月27日
 ダイヤモンド・カップ初日

 毎日 すっきりしない日が続きます。梅雨入り目前です。この人間にとって
うっとうしい季節も 紫陽花にとっては 過ごしやすい時季のようです。生き生きと
緑の葉を広げ きれいな色の花を咲かせ 憂うつな気分になりがちな私達を
楽しませてくれます。

 今週は 関西テレビのお手伝いで 『ダイヤモンドカップ』の解説のため 千葉県の
千葉カントリークラブ・梅郷コースに来ています。コースはフラットで プレーをするのにも
ギャラリーとして観戦するのにも 楽しいゴルフ場です。

昨日は テレビ放送がなかったので 練習場やコースで ギャラリーとしていろいろな選手を
見ていたのですが やはりというか なるほどと言うか おもしろいことを再発見しました。

 いい結果が出ている選手と 出ていない選手は 何が違うのかということです。

いい結果が出ている選手は いいスコアでプレーできるために 練習時間の大半を
コースでのアプローチやパッティングの練習にさきながらプレーをしていました。
一方 いい結果が出ていない 自分は調子が悪いと感じている選手は
練習場では 自分の納得できるボールを打つことにこだわり コースでは
ミスショットをするたびに首をかしげ スイングや形を気にしすぎる為 グリーン上での
パッティングにまでは 集中力が残っていないようでした。

ゴルフのトーナメントは 72ホールをプレーし 一番少ないスコアでプレーできた選手が
優勝者です。つまり 形はどうであれ 少ないストロークで グリーン上のカップに
入れる競技です。スイングの形や ボールの飛び方を競っているわけでは
ありません。

私も若い下手な時 上手い選手=結果を出せる選手を見て 「あの人は パッティングが
上手いだけだもんな」なんて 思ったことがありました。 ただの負け惜しみでした。
結果を出せる選手と出せない選手の違いは グリーン周りのプレーの差のようです。

トーナメントの中で グリーン周りからの簡単なアプローチを確実に寄せることや 2m以内の
短いパットを100%近く決められれば アンダーパーでプレーをすることは 容易い事 
なのだと思います。

人間って どうして 調子がいいとか 悪いとか と思ってしまうのでしょうかね。
自分が やってきた練習通りのことしか コースでは出ていないのに。 

2011年05月23日
 祝・小林正則君 優勝 バンザ-イ

 ついに やりました。翠泉合宿レギュラー・メンバーの 小林正則君がツアー初優勝。
やった やった やった。嬉しいです。生中継のテレビを見ていて 優勝を決めた瞬間には
ガッツ・ポーズが出てしました。うちの女房に電話をしていたら 嬉しくて涙まで出てきました。
自分の優勝の時には 涙の「な」の字もないのに・・・。

そして彼の初優勝は 4年前に翠泉合宿がスタートしてから 参加者の中から出た
初めてのツアー優勝です。バンザ---イ!!!

 小林君は 日本大学を卒業し 1998年にプロゴルファーになり 次の年から
順調に活躍をし 2002年にシード選手になりました。
長身から打ち放たれるドライバーショットは 力んだ感じがないのに遠くへ飛んでいきます。
周りからも飛ばし屋と言われ 本人も飛距離が自分の長所だと思っていたと思います。

2004年に調子を崩し シード落ち。次の年からの3年間は ツアーでの獲得賞金はゼロ。
2008年も予選通過は一試合と 苦しい時期が続きましたが ようやく2009年から
少しずつ元の小林君に戻り始め ゴルフの調子が出てきました。

2009年は あと一歩のところでシードが取れず 年末のツアー出場予選会でも失敗。
しかし 2010年は チャレンジツアーの賞金ランキングで3位となり 2011年の
ツアー出場権を獲得しました。そして迎えた 今年です。レギュラー・ツアー初戦の前に
行われた チャレンジツアーの第一戦では プレーオフで破れ 惜しくも2位。
そして今回の優勝。やりました。やっと 『プロゴルファー小林正則』の始まりです。

 2003年までは 学生ゴルフの勢いできましたが そこから調子を崩し ゴルフの
迷路に入ってしまいました。周りの人たちや小林君本人は 彼のドライバーショットの
飛距離に目を奪われ ショットにばかり気を取られて 調子を崩していったのは
スイングに原因があると思いこみ ショットの練習に重点を置いていました。

しかし それはプロのゴルフではありません。プロとはバーディーをたくさん
取るのではなく ボギーを打たない事だと思います。ドライバーやアイアン・ショットは
曲がっても良いものなのです。そこからボギーを叩かずに パーを続けていくことが
プロゴルファーなのです。

 実は小林君は 飛ばし屋と言われているので ドライバーショットに目が行きやすい 
のですが 彼はもともと ゴルフのセンスがよく アプローチ・ショット(グリーン周り)が
とても上手なのです。つまり ゴルフの調子が悪くなっていったのは ショットのせい
ではなく アプローチ・パットが悪くなっていったのだと思います。
それをショットが原因だと思い スイングを考えすぎていた為 アプローチ・パットにまで
気が回らなかったのでしょう。

 今年の合宿で 鳴尾でプレーをしていた時のサンド・ウエッジでのアプローチの『音』
いい音してました。

      小林 正則:35歳。身長186cm。血液型O型。独身。 

      ついに自分で 目の前の『扉』を開けました。ヤッタ---!!! 

2011年05月17日
 優勝

 山の木々は 緑色の葉っぱで いっぱいです。植物のエネルギーが山から 
あふれてきます。翠泉の庭をのんびり見ていると 疲れて堅くなっている体を 
そのエネルギーが やさしく揉みほぐしてくれます。

 先週の日本プロゴルフ選手権は 今年40歳になる河井博大君が ツアーでの初優勝を
飾りました。年齢的には遅い初優勝ですが 『優勝』という 二文字は彼のゴルフ人生の
歴史の中に しっかりと刻まれました。

プロゴルファーにとって 『優勝』は シード選手になることより 大きなことです。
シード選手とは 次の年に出場できる権利を獲得できたということで プロゴルファーと
しての戦歴ではありません。獲得した賞金(お金)は 使えばなくなってしまいますが
優勝したことは 彼のゴルフ人生からは無くならないという事です。

田中秀道くんに たくさんのことを教えてもらいながら 続けてきたゴルフ人生。
シード選手になり 順調に行くのかと思えば シード落ちし 獲得賞金ゼロの年を経験し
ゴルフをやめようとした2008年。それでもゴルフが大好きで 田中君のアドバイスを受け
もう一度ゴルフを続け 『優勝』に辿り着きました。

 今年の4月に行われた岐阜県オープンの2日目に 河井君と一緒にプレーをしました。
久しぶりに見た彼の表情は 今までの考えすぎる表情とは違い 少し柔らかさがありました。
10位前後でスタートした2日目。私のスコアは伸びませんでしたが 彼は順調にスコアを
伸ばし 17番ホールのバーディーで 一打差の2位になっていました。

結局 最終ホールでミスをして 優勝は出来ませんでしたが 今までの彼だったら
最終ホールのミスで 自分を責める表情が見えたのですが それがありませんでした。
この事は 『優勝』をするためには とても大切なことです。
人間は 誰でもミスをします。ここからが 大切です。ミスをし 何が悪かったを考え 次に 
どうしようと考える事は良いことですが いけないことは ミスをした自分を責めることです。
ミスをした自分を責めると どんどん自分が萎縮をしていきます。

昔の河井君は ミスをした自分を責め 暗い表情になりがちでした。
(私にも そんな時代がありました)
今年は 彼の中で 何かが変わっていたのだと思います。

 諦めずに続けてきて 勝ち取った『優勝』 よかったです。
「あきらめない」は 大切なことです。しかし 一人ぼっちじゃ 気持ちが折れてしまうことが
あります。家族 そして河井君にとっての田中君のような 信頼できる人間が
そばにいてくれたことが 大きかったのだと思います。

 おめでとう 河井君。
 


2011年05月10日
 ありがとう セベ

 今年も25度を越える日がやってきました。セーターたちも こらから5ヶ月間は 
タンスの中で留守番です。本格的な夏が始まります。

 先週の7日 悲しい知らせが日本に入ってきました。私達の仲間である スペインの
セベ・バレステロスが亡くなりました。ゴルファーの中で私の一番の憧れの選手でした。
年齢は 私より一つ上の54歳でした。ここ数年体調を崩し 心配をしていましたが
残念です。

年齢は一つしか違いませんが 彼が活躍し始めたのは 彼が二十歳前後。まだ私は
ゴルフを始めていませんでした。私が海外の試合に出始めた1993年頃 彼の近くで
プレーができたのですが ロープの外で見ていた時と同じように 一緒にプレーをしても
私自身がギャラーリーになりたいくらいの魅力のあるプレーを見せてくれました。

今でも覚えています。日本で11月に行われるダンロップ・フェニックスで 一緒にプレーを
した時のこと。1番ホール 私はフェアウエイにティーショットを打ちました。セベは 
強いフックボールを打ち 左の林の中へ。皆さんもご存知だと思いますが 
宮崎のフェニックス・カントリークラブの林の中は 松の木が密集していて 
林の中からグリーンを狙うことは 不可能に近いゴルフ場です。
それもセベのボールは 左の林の奥のほうでした。

そこからです。はじめボールが見つからなかったので 林の中を一緒に探していました。
そして 彼のボールを見つけ その状況を見たのですが どう見ても 林から脱出できれば
上出来という場所でした。私は先に自分のボールを打ち 彼のプレーを待っていると 
彼はなかなか打たないのです。彼を見ると グリーン方向の林の上のほうを見て 
隙間を探していたのです。

グリーン方向には 隙間なし。彼が見つけたのは グリーンに向かって右45度の方向の
上空の少しの隙間。距離はまだ180ヤード近く。そこから彼の打ったボールは 
その隙間を抜け 林から出ると 強いフックがかかり グリーンのすぐ右まで飛んで
行きました。そしてなんなくパーセーブ。思わず笑ってしまいそうになるくらいの
スーパーショット。

 天才とは 彼のことだと思っています。

現在の世界の第一人者であるタイガーまで いろいろな選手を見てきましたが やはり
天才と思えたのは 彼だけです。他の選手は すばらしい というくらいのプレーは
見せてくれますが 自分のプレーをやめてまで 見ていたいと思わせてくれた
ゴルファーは 彼一人でした。

 私がアメリカの試合に出るようになってからは そんな彼と話す機会が何度かありました。
彼の息子と私の息子が 試合会場で遊んだりしていたので 話す機会が増えたのですが
彼には こんなアドバイスをもらいました。その頃 私は日本とアメリカの両方の
ツアーをプレーし 1月から12月までの1年中 ゴルフをしていました。そんな私に
「両方のツアーをプレーせず どちらかにしたほうがいい」 「私も(セベ)出来ると思って
チャレンジしたが 無理があったよ」と話してくれました。

現在私が日本にいることも この彼のアドバイスがあったからかもしれません。
アメリカツアーを 早い時期に切り上げた時 人には もう少し頑張ればとも言われましたが
日本が大好きな私にとって その時の選択は 振り返ると良い選択だった気がします。

 彼の話に戻りますが 私は彼のような情熱的な天才は これからは出てこないと
思っています。理由はいくつかあります。

    ①クラブ・ボールなどの道具が進化しすぎて 人間自体の進化が進まない。
      20年前に比べて ボールが曲がりづらく作られている。ドライバーが飛ぶように
      作られている。打つほうの人間に工夫をさせてくれなくなっている。

    ②情報が多すぎて 自分だけの形 生き方が作りづらくなっていること。
      つまり 今までやってきた経験を大事にせず 人に依存しやすくなっている。
      (例えば お父さんやコーチなど)

    ③子どもの頃から ガツガツ 目をギラギラさせなくても 生きていける
      安定した環境がある。
 
などです。

天才とは 苦しい厳しい環境の中から 人間の持っている力をフルに発揮し
生み出されてくるのだと思います。日本からも 以前には 天才が生まれましたが
今の何も考えずとも 安心して暮らせる時代では 可能性は少ないのかもしれません。

セベは 私を含め ゴルフにかかわるすべての人たちを楽しませてくれました。

   ありがとう セベ。

     もう あの毛むくじゃらの手と 握手が出来ないと思うと とても残念です。

       ありがとう セベ。

 

2011年05月06日
 忘れてはいけないこと

 「そよ風」 この言葉がぴったりの季節になりました。翠泉の庭の桜やもみじの
葉っぱが 温かい日差しの中で ゆらゆらと揺れています。その庭を眺めていると
何もかも忘れてしまうくらい ぼ---っと出来ます。

 そんな静かな木々の揺れをよそに 私達人間界では 安心とか安全と思われていた
事が 次々と問題を起こしています。新しいエネルギーとして期待をされていた
原子力。年配の人から子供達にまで 人気のある焼肉のユッケの問題。

大丈夫だと思っていたことが そうではないのではないか?と。肉眼では見えない
放射能や O-111などの大腸菌が 私達を襲っています。しかし このことは
今に始まった事ではなく 今までも心配しなければいけなかったことなのではないで
しょうか。

 原子力発電は 石油・石炭の変わりに これからのエネルギーとして期待され
推進されてきました。安心である。安全である。と言われ 地元の協力のもと
全国各地に発電所があります。不安に思っている人たちも 地元に経済的効果が
あることで 危険に感じていた気持ちを抑え込み 日々を過ごしてきました。

 焼肉のユッケの問題。 全国各地をまわるゴルフの試合。各地に行きつけの焼肉屋さんが
あるくらい 焼肉が大好きな私も よくいただきます。牛肉は ユッケやレバ刺しのように生で
食べますが 豚肉や鶏肉などは 生で食べることはほとんどありません。牛肉などの肉を
食べ始めた頃は 生で食べることは無かったのでしょうが 焼肉が人気の食事となるにつけ
低料金で食べられるようになり 焼肉屋さんで出してくださるものは 絶対大丈夫だと
思い込み 抵抗力の弱い子供達や年配の方たちも 好んでユッケを
食べるようになりました。

最初 不安に思っていた 原子力発電所と 生の肉。どちらも最初の不安な気持ちは
時間が過ぎ 何事も起こらないと いつの間にかに忘れられ そして大丈夫と
思ってしまう私達。

 前回 ゴルフにとって 忘れることは良い方法と書きましたが 人間の生命に
関わることで 忘れてはいけないことはたくさんあります。毎日のニュースは
新しいことばかりを追いかけがちで 一週間前に何があったのかも忘れてしまいます。
東日本の地震・津波が起きる前は どんなニュースがあったのか
覚えている人は少ないのでは?私もそんな一人です。

 人間とは面白いものです。前の事を忘れて 今に集中することが大切なゴルフみたいな
スポーツでは 前の事を忘れられないのに 人間の生命に関わるような危険な事でも
なんとなく忘れてしまいます。そして 事故が起きると 思い出す。
しかし 何事も無い時間が続くと また忘れてしまう。

 忘れて良い事と 忘れてはいけない事。

 最近 気がついたことがあります。私とゴルフは 今や切っても切れないものだと。
だったらもう少し ゴルフに真剣に向き合ってみなさいよと・・・。
私も 忘れてはいけないことを 忘れていたのかもしれません。

     ずっとゴルフしかしてこなかった。
     だからゴルフしかできないということを。


2011年05月02日
 忘れることの大切さ 1

 5月に入りました。これから じわじわと暖かくなっていきます。我が鳴尾ゴルフ倶楽部も
茶色いところが少なくなり 緑色にコースが塗り変わってきました。この時期のゴルフ場は
一番難しい季節です。元気な芝の芽が あちらこちらから顔を出し ボールの行く手を
阻み プレーヤーを悩ませます。しかし 季節季節によって プレーヤーの知恵や工夫を
必要とされることがゴルフの楽しみなので その点で言うと鳴尾は最高のゴルフコースです。

タイガーの登場以来 ドラーバーで300ヤードを飛ばし セカンドショットで スピンのかかった
ボールを打ち 長い時間をかけてパットのラインを読み バーディーパットを入れる。
こんなゴルフが今の主流です。良いのか 悪いのか。

 先週 日本の女子ゴルフツアーで 不動さんが 今期2勝目 通算50勝を飾りました。
怖いもの知らずの20才前後の選手達が 次々登場する中で 昨年2勝。今年も
3試合出場して 10位・優勝・優勝。すばらしいという言葉しかありません。
彼女は「練習の虫」として有名ですが 本人いわく「会社員の人は 毎日8時間仕事を
するのだから ゴルフが仕事の私は 8時間練習するのは当たり前です」と。

口で言うことは 簡単ですが 毎日続けることは 大変なことです。たぶん彼女の事
ですから 残業もしっかりしていると思います。それをずっと続けてきたことが 今でも
結果を残せる理由です。

 男子の中日クラウンズは 最後まで 力のある選手達が優勝争いを繰り広げて
いましたが ブレンダン・ジョーンズ選手が 日本での10勝目を挙げました。昨年
最終日に58のプレーをし 逆転優勝した石川君は 今年も最終日の大爆発を
期待されましたが 最終日は パープレーで12位で終わりました。

関係者だけではなく ファンの方々も そして どこかで石川君も 「また」と期待
していたと思いますが 同じことは起こりませんでした。
このことに関係することを 少し お話したいと思います。

 昨年の石川君のプレーは トップに追いつくことだけを考えプレーしていたと思います。
バーディーを取り 次もバーディーと 次の事しか考えず 途中本人は バーディーを
何個取ったか はっきりわかっていなかったのでは?と。つまり 済んだことを忘れて
次に何をするかだけを考えていたということです。
今ここで 自分がすることに集中できていたのです。50台でプレーをするなんて
頭の中のどこを探しても無かったのです。

しかし今年は 昨年58でプレーをした自分がいます。バーディーが続くと 今年もと
58を意識し 積極的に攻めていきます。昨年と同じような積極的なプレーでも
58をもう一度と思ってするプレーと 今最高のプレーをしようとするプレーでは
成功した時は良いのですが ミスをした時に頭に浮かんでくることが違います。

昨年は ミスをしても 次に切り替えがしっかり出来ていました。ミスしたことを
すぐに忘れて これからすることに集中できていました。
今年は 比較する昨年があります。ミスをした時に 昨年よりも切り替えが
遅くなるのです。

このことは 石川君に限ったことではありません。若い時 青木さんに
「ミズ! いつまでも引きずってるんじゃないよ」と 私のプレー後のスコアカードを見て
言われたことがあります。若い頃の私は バーディーをたくさん取るが ボギーも
連続して叩いていました。この連続しているボギー見て ミスしたことを いつまでも
考えているな と言われたのです。
済んでしまったことは 変えられないのだから これからすることに集中しろ という
アドバイスでした。実は このことは 悪いことだけではなく 良いことにも言えるのです。

「過去の栄光にとらわれて・・・」という言葉があります。
悪いことに引きずられるのと同様に 良かった時の事が忘れられない。これから
することだけに集中できなくなっているのです。
上手く行かなくて 「そんなはずじゃない」なんて思ったりして。「前は出来たのに」
「昔はこうだったのに」って。

昔 何かの本に書いてありました。ゴルフが上手くなるには 『忘れる』ということは
大事なことである。つまり 目の前の事に集中することが大切であると。

メジャーで何勝もした人も 50勝をした人も 58でプレーした人も どんな人にとっても
それは今までの事であって 来週のトーナメントは また イーブンパーからのスタート。
全員がイーブンパー。トップタイからのスタートです。


プロフィール
スケジュール
ツアー通算データ

カレンダー

最近のエントリー
過去のエントリー
mila schon

Mizuno

翠泉

Titleist