水巻ブログ
2011年12月27日
生きるという繰り返し

 今日も亀岡の家の屋根の上には薄っすらと雪が。この亀岡は 日本海側と太平洋側の
天気の境目。昨日の昼間は 南の空は青空。北の空は真っ黒な雲。その北の方からの
強い風に乗って 雪がこの町に舞っていました。風が弱まると 青空。あらためて自然を
感じさせてくれます。

 この季節になると ゴルフをする機会がぐっと減ってきます。それでも 我が鳴尾ゴルフ
倶楽部の社員(メンバー)さんは 寒さにも負けずに ゴルフを楽しんでいます。この寒い中
半袖に厚手のベストという人もいます。(見ている方が寒くなりますが)朝は霜が降りていても
山の南斜面にある鳴尾は お昼前後は暖かくなります。それにしても 鳴尾の社員さんは
ゴルフが大好きです。大好きなものがある人たちは とても幸せな人生を送っています。

 昨日 以前に録画していた番組を見ました。「クニコおばばと不思議な森」という番組です。
87歳のおばあちゃんが 山で焼畑農法をしながら人生を送っています。森での暮らし方は
小さい頃 周りの大人たちから教わり 山の中の400種くらいの植物を見分け 食べたり 
薬草にするのだそうです。

4年前にご主人を亡くされましたが 嫁いで63年目。焼き畑農業をしながら 山で暮らして
います。山からのめぐみで暮らし 「火と水と塩さえあれば 世渡りできる(生きていける)」と
言っています。空の動きや鳥の鳴き声を聞いて 明日の天気を予測します。

この焼き畑農法では 山の一部を30年周期で焼きます。大きな木は 前の年に切っておき
枯れ葉や小枝を集め 男の人の手を借り 焼きます。そして焼き終わると 焼け残った
灰は 窒素・リン酸・カリになり 土地の肥料になります。そして雨が降る。
土の中にもぐっていた小さな虫たちが 土を食べ 糞をして 一段と栄養のある土地に耕して
くれます。

その焼き終わった土地に そばの種をまきます。蕎麦は 植物の中で一番早く収穫できる
植物だそうです。8月に焼いた畑で 10月には収穫できるのだそうです。私達の祖先が
時間をかけて 作り上げてきた知恵です。そして 火入れしてから2年目は ひえを
つくり 3年目は小豆。4年目には大豆。そして5年目からは 自然に返し 森になって
いくのだそうです。30年後に また 土地をエネルギーのあるものにするために
山の畑に火を入れる・・・。繰り返し 繰り返し 続けられて行く。

この焼き畑農法は 4000年以上前の縄文時代から 日本中で行われていたそうです。
日本人が作り上げた知恵。日本人が 他の国にも教えに行っていた この知恵。
縄文時代から続いたこの知恵。なぜか 昭和20年代に ほとんどのところで
行われなくなったそうです。

山の神・火の神・土地の神を大切に 土地と人が寄り添って生きてきた日本人。明治維新で
外国人に憧れ始め 昭和20年を境に 何かがはっきりと変えられてしまったのかも
しれません。

 12月26日 月曜日。銀行のキャッシュディシュペンサーの前には長蛇の列。
お金というものに振り回され 私達のお財布には みんなOO銀行と書かれているかの
ように 銀行を窓口として暮らしています。今年 日本に起きた想定外のことのように
ひょっとしたら 銀行だってわからない時代です。そうしたら 預けてあったものは
すべて無くなる。絶対ありえないとは 誰も言い切れません。

 山で暮らす おばあちゃんの生き方を見せてもらい 地球の一部である 人間として
考えさせられることが多かったです。

最後に おばあちゃんがこんなことを言っていました。

「自分勝手にしていたら 焼き畑なんてできない。昔の人の言うことを守らないと
自然の焼き畑はできない。だから私は いつも 太陽・お月様・ご先祖様・
山の神様に感謝している。」と。

人間としての生き方や 地球の中での人間の存在を 改めて考えさせられます。
私達は 自分の欲望を満たそうとしすぎているのかも とも感じました。

07:04 |
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