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4日の京都の街は 夕方から雪です。亀岡も もちろん雪。一時は横殴りの雪。
それでも 雪がやむ時間もありました。やんだ合間に うちの旅館の庭をみると 松や
葉の無いもみじの木々に 雪がかぶり それに照明が当たり まるで写真のように
きらきらと輝き うっとりと見入ってしまいました。自然とは 本当に美しいものです。
昨日ニュースを見ていた時 ある言葉に引っかかってしまいました。
「ささやかな幸せ」 と女性アナウンサーが言った事に 引っかかってしまったのです。
今年はどんな年にしたいですか?という質問を 街で歩いている人にしていました。
ほとんどの人が 今年は 「健康で一年を過ごしたい」「家族が元気でいてほしい」
「何事も起こらないでほしい」「楽しく暮らしたい」などと話していました。
それをまとめた アナウンサーのコメントでした。
残念です。人間が幸せに生きていくうえで もっとも大切で 基本的な思いを 簡単に
「ささやかな幸せ」と言ってしまう人が 公共放送で話していること。昨年の大災害で
私達は気づき始めています。大切なことを。それなのに 何百万人いや 何千万人の前で
不用意に発言してしまう。
最近 「自分らしく生きる」とか「夢を追いかける」とか 耳障りのいい言葉が 世の中に
氾濫しています。私は こんなことのほうが 余程 「ささやかな幸せ」のように思います。
思い切って 自分のことを書きます。
私は 大学生になって 大学のゴルフ部に入ることで ゴルフを真剣に始めました。
(高校時代に何回か 親父とコースはプレーした経験有)大学に入った頃は
ドライバーが 大きくスライスし コースのプレーでは使えませんでした。ウッドは
ドライバーのほか 4Wしかもっていなかったので 2年生の途中までは ティーショットは
4W。それでもスライス。運だけで 4年生の時に日本学生ゴルフ選手権で 2位になり
勘違いをし プロを目指してしまいました。
そして3年半が経ち これでプロテストは最後にし 落ちたらプロになることを
あきらめようとした最後のテストで トップで通過して プロになってしまいました。
プロ入り4年目で初優勝。93年にアメリカのQスクール通過。94年アメリカの試合で2位。
日本人の大好きなマスターズには出ていませんが 全英オープン出場3回。
メジャーに出たいとか 勝ちたいとかは あまり思わず 目の前のニンジンを追いかける
馬のように 目の前のことだけを追いかけていたら アメリカのオーランドに
裏は湖 プール・ジャグジー付きの大きな家に住んでいました。タイガーやケン・
グリフィー(超有名なメジャーリーガーだった)と友達になり アメリカ人でもが
憧れるコミュニティーにいました。
しかし 余裕のあるお金と家や車はありましたが あまり幸せは感じませんでした。
良かったことは タイガーやケンも 普通の純粋な男の子だったことが わかったことくらいで
アメリカは 知らないより知っていたほうが良いと思うくらいのものでした。
2006年に離婚をし 日本に戻り 親父とお袋と暮らし 次の年の10月に京都に来ました。
それからお袋が亡くなり 親父も亡くなりました。
運良く ゴルファーとして上手くいきましたが 上手くいくことと幸せなことは はっきりと
違うことを学びました。女性アナウンサーが言った 「ささやかな幸せ」ほど 人間にとって
幸せな事はないのではないかと。家族が健康でいることや 子どもの笑顔を見られることや
おしゃべりをしながら食卓を囲むこと・・・。このことが どれほど人間の心を満たして
くれるものか。
今私は 好きなものを食べられくらいのお金しかありませんが たくさんの人に恵まれて
幸せです。鳴尾ゴルフ倶楽部にお世話になり ゴルフが大好きな先輩達の言葉を聞け
気の合う仲間達と一緒に飯を食ったり 風呂に入れたりする旅館という 日本的なものの
中に身をおき そこで働く 人間として真面目で 人のいい人たちに囲まれ そして一番気の
合う久美と仲良く鍋をつつき ありがたいことだらけです。現在の夢は みんなが元気で
ニコニコしていてほしいことです。
最近 きれいな女性や カッコのいい男性が増えました。だけど魅力のある
おんなや 男が減っています。精神が大人になれない人も増えています。
「ささやかな幸せ」が大切なことを 知らない人もたくさんいます。
それに気づいた者としては 伝えていかなくてはと思っています。
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